タイムトラベルとラブロマンスは相性がいい

架空戦記で追いかけていたＰがすごい&不思議な動画をうｐった。ＳＦ者としてコレはティンと来るよ！！

<a target="_blank" href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm3636187">【ニコニコ動画】「春香の願い、小鳥の願い」 前篇：「決して『彼女』を放すな」 </a>

テキストが冗長なのは架空戦記のときからの味なので、まあ、それはいい。地の文アリで読んでみたい文体だよな…　エグザスＰはＳＦ好きの香りがするんだが。
ようするに、春香トゥルーＥＤ→タイムリープ→春香が小鳥さんになってＰと春香さんをくっつけようとする　という展開だというのは分かった。
ただ、これがまだ中篇ってのと、小鳥さんの言い様がどうしても気になる。

『春香は初めから完璧なアイドルだった』→『モノにだったらそういった表現も許されるかもしれない』『モノだったとしても、皆からそう思われることは幸福なのだろうか？』
完璧な輝きのなかで静止した『偶像』としての春香さん…
なんか、途中までは寓意みたいだったけど、この展開だと洒落になんねーなー。
どうも春香さん→小鳥さんへの変化の間には、春香さんが時の間隙か何かに落ち込んで、『静止した存在になる』っていう過程が存在しているような感じがあります。どっちにしろ、Ｐと別れた後、春香さん→小鳥さんへの変身の過程のどこかに、彼女自身が『完璧な偶像（アイドル）』として停止を迎えるって過程がある気がする。
んで、春香さんはその後、自分自身を救うために『音無小鳥』になって、過去へと向かう。そして二人が春香トゥルーＥＤになるように尽力する。でもその結果、どこかでＰが、小鳥さんの正体が『未来の春香』だと気付いてしまう。
でも、ここでＰが小鳥さん（つまり、自分が突き放した後の春香）を選択してしまうと、時間の環が完成してしまうわけですよね。現在の春香さんは独りぼっちで『完璧な偶像』となって、どこかで過去へと跳ぶわけだから。
しかし、Ｐが春香さんをおっかけてしまうと、『音無小鳥』が存在する理由がなくなってしまう。そうなると春香さんを追いかけろとけしかける人もいなくなってしまう。タイムパラドックスが完成するってわけか。

こうなると、気になるのがこの世界観での時間の解釈だよなー。
一本道時間（パラレルワールドの分岐が存在しない）のか、分岐時間（あるポイントごとに、時間が分岐していく）のか、複線時間（パラレルワールドがそれぞれ無関係に存在している）のか。
ＳＦで本来多かったのはその１の一本道時間。漫画とかアニメで一般的なのが分岐時間。でも、最近の小説とかギャルゲとかだと、複線時間もけっこう多い。ひぐらしとかもそうだったし。
シュヴァルツアイマスでもタイムパラドックスとかのテーマをけっこう扱ってるエグザスＰだから、たぶん、分岐時間ってこたあないんじゃないかなと推測。
エグザスＰ……　実はイーガンとか好きだろ……　と予想してみる。ジーン・ウルフの『ケルベロス第五の首』とかも好きだろ（笑

煮え切らないＰにイライラしてる皆様が多いみたいですが、別にＳＦっぽくていいんじゃないのかなー。自分はイーガンの『誘拐』とか思い出した。
あと『たんぽぽ娘』もちょっと思い出した。
でもコレ、どっちかっていうよりも萌えとは違うもんを目指した場所に着地するんじゃねーのか？
とにかく、続きに期待。楽しみにしてるぜ！　あと可愛いヤンデレもね！！（笑