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朝から晩まで2525ならぬ2424(ニヨニヨ)している坊主のブログ。ニコニコ関連記事を中心にアイマスとかボカロとかの感想を言ったりします。 主にニコニコRPG関係、ニコマス動画についてご報告させていただきます~。あとデフォルトで遅レスです… ご了承いただきたく(´・ω・`)

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匿僧/おしまいのP
性別:
非公開
趣味:
ニコニコ動画・読書・その他
自己紹介:
朝から晩までニヨニヨしているダメ僧侶。最近怖いことは毛根が死滅すること。SFとヤンデレとみっしりした漢字がとても好き。
閣下をこよなく敬愛しておりますが、今だハコ購入に至らない僧侶に愚民を名乗る資格なぞ無いため、遠くから密かにお慕い申し上げております…
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初めて見たときCocco好きが口をあんぐりしたけど、その後順調に伸びててすげえ!!
というよりも、Coccoと春香さんって、盲点でしたがこうやって見るとぴったりなのですね。Coccoはアルバムを四枚とベスト版を出しただけで活動休止しちゃった太くて短いアーティストでしたが(現在は二期目の活動をしてますけどね)、出すアルバムごとにまったく違う色が出ているという非常に鮮烈なシンガーでした。

一枚目の【ブーゲンビリア】の、聞いているほうの心をカミソリで切り刻むような鮮烈さ、
二枚目、【クムイウタ】の冷たい雨に濡れるような哀しみ、
三枚目、【ラプンツェル】の疲れ果てた夜の眠りのような慈愛に満ちた優しさ、
そしてラスト、【サングローズ】の別れの言葉。

毀誉褒貶があったのはしってますが、当時、十代として生きてた人間には、非常に重要な歌手だったのは間違いないんじゃないでしょうか。Coccoの歌の、あの、突き刺さるような《悲鳴》が、どっちにしろ必要だった人間が多かったってことなのさ。

コメントでも付いてましたけど、じゃんPのこのPVの春香さんは、終始、やわらかい微笑みでいるにもかかわらず、ほんの1カットだけで見せる慟哭、それだけですべてのイメージが一気に変わるのが非常に印象的です。
冒頭の渋谷の交差点で、美希や真の姿が見えるのに、そこに春香さんがいないのが切ない… というよりも、そこに「わたしがいない」ってことに何を思っていても、きっと、春香さんが自分に許しているのは皆を遠くから応援すること、嬉しかった、楽しかった、幸せだった思い出を思い出すこと、だけだろうことが非常に切ない。
なんか最近は白春香さんのイメージがかなり変わりましたねー。
ダイレクトにニコマスをみはじめてからまだ一年もたってないと思うけれども、それだけでもそうとう… 以前の、「ごくごく平凡な、普通過ぎる女の子」から、「ごく平凡で普通過ぎるのに、優しすぎる女の子」へのイメージチェンジが著しい。

私は閣下から入った人間ですが、現在だとはるるんのことも大好きだぜ!
どっちかというとなんとなくおねえちゃん属性のついてる、やよいとか美希とか(千早を含めてもよし)の年下面子の面倒をみまくってるはるるんが好きだぜ!
でもおねえちゃんってのは、どう頑張っても妹や弟には弱音を吐けないものでもあるのです。実の血縁ならともかく、心情の上での姉ってのはそういうもの。
そういう春香さんが好き。なんかそういういたいけな感じを見てると無性に応援してあげたくなるのだ。ファン心理というものでしょうか。

しかしこれの途中のコンクリの壁に血がぶちまけられるシーンが… 切ない。
春香さんは本当の本当に辛いとき悲しいとき、自分の中の痛みがうちあけた誰かのことも切り刻んでしまうと思うときは、それを誰にも言わないというイメージがあります。逆に千早とか真とかは言いそう。雪歩も言わなさそうだけども、落ち込み馴れ(?)してる上に芯が強い雪歩は、もうちょっと落ち込みの処理が上手そうです。

以下ちょっとはるゆき。

「春香ちゃん、血が出るのはね、痛いからなんだよ。痛いのを我慢したって、怪我をしてるのは治らないの。逆じゃないんだよ」
「あのね… わ、わたし、何もかもダメダメだし、なんにもできない女の子だけど、落ち込むのだけは上手なの」
「落ち込むのとかね、後ろ向きになったりね、穴掘って埋まったりするのにも、上手とか下手があるんだよ? ほんとうに! それでねわたし、落ち込むのだけは、ものすごくプロだから!」
「だから… その、わたしは平気。春香ちゃんが泣いても、叫んでも、自分で自分を痛めるようなことをしても、びっくりしたりしないから。傷ついたりもしないから」
「だからね、わたしのこと、頼って」
「わたしは春香ちゃんの友達でもライバルでも、妹でも、なんでもないもの。だから大丈夫。春香ちゃんが何をしても大丈夫な相手になれるから」
「…ね、春香ちゃん?」

なんかカウンセラーみたいだなゆきぽ。でも、それが良い。
…シネ☆MADのすいぎんPからこっち、はるゆきが気になってしかたながないのですが。どうなんですかこれは。水銀中毒ですね、わかります(´・ω・`)
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 たぶん私は孤独というものがなんなのかを知っている。
 それは、私の誕生日のことだ。

 弟の誕生日は、たしかに存在する。あの子が死んでから初めの年、両親の振る舞いはこっけいにも哀しいものだった。あの子が欲しがっていたサッカーのシューズが墓前に供えられ、いつのまにか冷蔵庫にあらわれていたケーキにはあの子の年の本数の蝋燭が添えられていた。
 当然のように誰もそのシューズに触れることも無く、ケーキは冷蔵庫のなかでゆっくりとかびに覆われ、ひからびていった。私はどれほどあのケーキを捨ててしまいたかったことか。けれど、怖くて触ることすらできなかった。冷蔵庫の奥へ、奥へとおいやられていったそのケーキの箱がいつの間にか姿を消したとき、私は心から安堵をおぼえ、そんな自分をそれよりもなお憎んだ。
 あの子の誕生日というものは、たぶん、そんなものだった。幸福とぬくもりがあるのと同じだけの形の穴がぽっかりとそこに開き、その空虚のかたちを思い知らされた。その空虚には名前が無かった。そこをうめるために後悔や憎しみが用いられたのはその後のことだ。

 私の誕生日は、それとはまったく違う。
 ……やっぱり、私の誕生日は、何も無かった。ただそこにぽっかりと穴が開いていた、それだけが、あの子の誕生日と同じだった。
 その日が誕生日だ、と気付いた日、私は何かが起こるのではないかとそれでも期待をしていた。けれど、学校から帰り、作りおきの夕食を食べ、それから両親が帰ってくるのを居間で待ち…… それだけ。
 単純に、忘れられていたということだったのだろう。あの頃の我が家のさまざまなごたごたを思うと、おそらくほかに理由なんて無い。
 数日後、実に不自然な感じで父が、それから母が、私にそれぞれお小遣いをくれた。私はそのお金でケーキを買おうかと一瞬思った。一瞬だけだった。私は店頭で目に付いたクラシックのCDを買った。同じ収録音源が違う全集に入っていることに気付いて、そのCDは開封しないまま永遠にお蔵入りになった。

 765プロに入り、履歴書に書くまで、私は自分に誕生日があったということすら忘れていた。違う、忘れようとしていた。
 人間は、忘れたいことがあるとき、そこから眼をそらすために他のものを凝視するほかない。
 私は世の中に孤独以外のものがあることを忘れようと必死だった。必要なものは、たぶん、酩酊だった。何かほかのものに必死で打ち込み、中毒し、嗜癖とした。それが歌だったということを否定はしない。
 私はどうしようもなく弱い人間だった。冷蔵庫の中でひからびていくケーキを忘れるため、そらぞらしく封筒に入れられた五千円札を忘れるため、開封しなかったCDを忘れるため、私は、ヘッドフォンを手放すことができない。

 春香から声をかけられたのは、そんなとき。

「ねね、千早ちゃん」
「何? どうかしたの…… すごく嬉しそうね」
「え? そう?? えへへ……」
 収録が終わって楽屋に居合わせたとき(ローカル局の小さな音楽番組だった)、春香はまだ衣装を着たまま、化粧をおとしている私の顔をのぞきこんできた。鏡越しに見る春香の笑顔。なんだか、何かをたくらんでいる感じ。私は眉を寄せた。
「何かいいことがあったの? 誰か、スタッフの方にお食事に誘われたとか」
 だったら言っていいわよ… と私はいうつもりだった。春香の趣味はメール友達を増やすことだ。くだらないとは言わないが、理解しがたいのは間違いない。
「違うってば。せっかく千早ちゃんと一緒なのに、誰かとご飯になんていかないもん。そうじゃなくってね、前、私が千早ちゃんにヘッドフォン選んでもらったときのこと憶えてる?」
「ああ…… あのこと」
 別に、たいしたことじゃない。
 春香が、美希のなにやらのお祝いに、ヘッドフォンをプレゼントしたがっていた、という話だ。
 この仕事をしていれば、機能のいい音響機器は仕事の必需品のようなものだ。けれど、美希のライフスタイルに大掛かりで機能に優れたヘッドフォンは逢わない。かといって、単なるおもちゃのようなものを使わせるのは私の(先輩としての)プライドが許さなかった。カタログやPCの画面を見ながら予算と実際の兼ね合いを考えるのは、なかなかに面白い作業だった。
「美希は喜んでいた?」
「すっごく! いつも使ってるみたい。音がいいって喜んでたよ」
「そう。良かった」
 少し嬉しい。けれどいつもの癖でつんとした風に答えてしまってから、私はちょっとばかりの自己嫌悪と共に、鏡の中に向き直った。
「さすがに千早ちゃんは音楽に詳しいもんねえ」
「もしも音質だけを追求するんだったら、もっと適切なモデルもあったのだけど……」
 春香は小さなバックに入れて持ち歩けるサイズ、可愛らしくてスマートなデザインに固執していたから、性能重視のモデルを選び損ねた。でも、たぶんそれが正解だったのだろう。そういうものだ。
「でね、でね。続きなんだけどね」
「何」
「千早ちゃん、ちょっと眼をつぶって?」
 ……何をする気?
 言われたとおりに―――少し戸惑いながら―――眼をつぶった。少し春香の手が髪に触れた。どきりとした。何故だか分からなかった。
「はい、眼あけて!」
 私は見た――― なんだろう、これ。ヘッドフォン?
「春香、これ……」
「可愛いでしょ。あのね、美希の友達に頼んでもらったんだ」
 にこにこしながら、春香は言った。私は信じられない思いで耳に触れた。正確には、そこにつけたヘッドフォンに。
 シャープだが無骨なデザインのはずだった。けれど、きらきらとたくさんのガラスで飾られて、銀色のチャームをつけたヘッドフォンは、まるで髪飾りのようにすら見えた
「これ……?」
「美希に昔紹介してもらったお友達でさ、デコが好きな子がいたんだ。でね、千早ちゃんが欲しがってたヘッドフォン、デザインがちょぉっと女の子らしくないなーって思ったから、デコヘッドフォンにしてもらったんだよね!」
 涙の雫、流れ星、雪の結晶。
 きらきらと光る、まるで雪の女王のティアラのようなそれを、私は、信じられない思いで見た。まるで魔法だった。
「…すごい」
「ね、きれいでしょ? それにカッコいいし。千早ちゃんらしいかなーって!!」
 春香は、うれしそうに笑った。指先でヘッドフォンをつついた。
「ほら、こっち側に七つ星があってね、こっちにも。あと、後ろにもう一個つけてるんだ」
「七個、それが、ふたつ?」
「千早ちゃんの年の数。それでね、誕生日になったら、これとおそろいになるペンダントをプレゼントしようと思ってます!」
 春香はえへへと嬉しそうに笑う。私は弾かれたように振り返った。信じられない思いで春香を見上げた。
「どうして?」
「へ? どうしてって… 千早ちゃんに、ほんと似合いそうなの見つけたんだもん。でも、なんにもないときにプレゼントって、あげられたくてもあげられないじゃない?」
 春香はくるりと眼をまわしてみせた。おどけるように。
「だからね、これはいままでわたしが千早ちゃんに会うまで分の誕生日プレゼント。あと、次に誕生日がきたら、そのときほんとのプレゼント。そういうことにしといたら、受け取ってくれるかなぁって思ったの。どう? けっこう、わたしってば賢くない? …なーんて」
 何がなんだかわからなかった。声が出ない。
 ただ呆然と座っているだけの私は、鏡の中で、信じられないほど冷たく見えた。春香がしてくれたことに大して何も思っていないみたいに。笑いたかった。何か言いたかった。でも。
「ちーはやちゃん」
 春香が、後ろからぎゅっと私に抱きついた。髪に顔をうずめる。私は心臓がきゅっと縮み上がるのを感じた気がする。
「わたしねえ、誰かのことお祝いするの大好きなの」
「……どう、して?」
「幸せなんだもの。その人のこと大好きなんだなぁって自分に確認して、ほんとにうれしくなるんだから」
 だから、と春香は言った。
「千早ちゃんを大好きな分、今年だけだと足りないから、いままでの15歳分全部をまとめてプレゼントしたの。ねぇ、もらってくれる?」
 
 ぽつん、と私の中に何かが落ちた。
 誰もいなかった、何もなかった、空っぽだった私の誕生日たちを、何か、あたたかいものが埋める音だった。

「…はるか」
「んーん?」
 私は、体の前に回された春香の手を、ぎゅっと、握り締めた。
「ありがとう」
 眼を閉じた。声が、ふるえていた。
「うれしい……」
 えへへ、とまた春香が笑った。甘える猫みたいに、私のうなじに顔をこすりつける。私は黙って春香の手を握り締めた。あたたかだった。涙が、出そうだった。



***********


 千早さんはヘッドフォン・チルドレン。




 千早ちゃん、夜中にごめんね。
 収録が遅いって聞いてたからおきてたかなって……うん、うん。疲れてるのにごめん。撮影どうだった?
 そっか、あの監督さん、気に入ったっていってたもんね。PVの出来上がり、私も楽しみだな。見せてもらったフィルムも、すっごく千早ちゃんのイメージにあってると思ったから。うん、冗談なんかじゃないよ!
 あれも千早ちゃんの一面だもん。レトロで、ゆったりしてて、ちょっと怖いけど、すごく懐かしいの。新機軸だと思うけど、どんどんああいうのやったらいいと思うな。
 え? アドバイスかって?
 あはは、違うよぉ。これは千早ちゃんの”ファン”の、天海春香さんとしての言葉です。

 実はね。
 私、さっきも実はね、千早ちゃんの歌を聴いてたの。
 あたらしくカヴァーで入ってた、【草の仮面】……
 まっくら森のときも思ったけど、私、千早ちゃん、ほんとにすごいと思う。才能っていうのは失礼かもしれないけど、千早ちゃんの歌には、”心”があるの。聞いてるとときどき泣きたくなる。私だってそうなんだもん。そういう人、きっと、たくさんいると思うんだ。
 
 あのねー。
 夜中だから、半分私寝てるの。そう思って聞いて欲しいんだけどね?
 私ね、千早ちゃんの、どっか子どもみたいなとこが好き。
 え? 違うよ、怒らないでよぉ。
 うぅ、私の言い方良くないのかな。すんごく褒めてるのに。
 あ、そうだ! あのね、そういうのたぶん、”ピュア”だっていうんだと思う。千早ちゃんのピュアなところが好きなんだよ。

 …うん、そういうと思ったけどさ。
 潔癖症とか、頑固とか、千早ちゃんってネガティブっ子なんだもんー。ケンソンもすぎるとイヤミになるって律子さんが言ってたよー?
 あのね千早ちゃん、前言ってたでしょ。桜は毎年咲くからかわいそうって。
 散っても、来年また咲いちゃうからってみんな思ってて、今年の桜を一回限りって思ってくれないって。その年の桜は、その年一回きりなのにって。
 私、すっごく、ドキッとした。それから、怖くなった。
 だって、そうなんだもん。私、毎日、ぜんぜん真剣に生きてなぁって。鳥さんも、近所の犬も、友達も、他のみんなも、ずっとそこにいるのが当たり前で、一回一回が違う、ぜんぜん違うって、毎日みたいに忘れてる。
 ……。
 ……あ、いやあ、違うよっ?
 別に何かがあった、とかじゃなくってね、なんか千早ちゃんの歌を聴いてたらそういう気持ちになって切なくなっちゃったの! それで、そういうことを話せる相手って、千早ちゃんしか思いつかなかったんだもん!!
 
 ……なんかさ。
 私、映画とか、本とかを見ても、”泣いた”って絶対にいわない千早ちゃんが好き。
 私はね、泣ける映画も、ラブストーリーも、漫画も、全部好き。ティッシュ準備して読むもん。
 でも、そういう涙が安っぽくて、ときどき嫌になるの。
 だって、真は運動したら汗かいて気持ちがいいっていうじゃない。ほかにもさ、ご飯を食べるとつばが出てきもちいいとか、ほかにもいろいろ…… そんなのと同じ程度の涙って、なんだか、あらためて考えるとすごくやな感じなの。そのためだけに誰かの哀しさとか、辛さとか、不幸とかをほしがるのって、すっごく嫌なことじゃない? 
 でも、千早ちゃんはそうじゃないなって。千早ちゃんは自分の心に必要なときしか泣かない子なんだなって思って…… 尊敬した。ほんとだよ?
 
 私って、普通なんだ。ほんと、嫌になるくらい普通なの。
 アイドルでも普通の子はたくさんいるし、普通の子が共感できるアイドルになりたいって思ってるから、私はそれでもいいんだけど、でも、千早ちゃんみたいな、一生忘れないでいられるような”瞬間”を作るには、まだまだぜんぜん修行が足りないなって思うよ。
 きっと、どっかで千早ちゃんの歌を聴いて、泣いてる子がいるなって、私思うもん。
 ひとりぼっちで泣きたいときとか、みじめなときとか、自分がいやでしょうがないときとか、……死にたいときとかさ。

 あっ。
 だからー、もうー、なんでもないよー。
 私、ほんとになんでもないもんっ。単に千早ちゃんとお喋りしたかっただけだから。ね? ね?? 心配とかしないでも、ぜんぜんいいんだってばー。

 えっと。
 なんか話がずれたけど、千早ちゃんの歌は、誰かを助けられる歌だと思うの。
 哀しい人を助けられる哀しい歌とか、辛い人を慰められる辛い歌とか。千早ちゃんの歌って、たとえばタイトルとかぜんぜんしらなくてドラマの主題歌で聴いても、一生忘れない歌だと思うんだ。
 それがね、すごく、すごいなっておもって、それから大好き。

 えへへ、つまり、それだけです。
 つまり天海春香さんは、千早ちゃんのことを、ファンとして心から愛してるってことですよ!

 へっ?
 あーん、もう、だから、いいんだってばー。
 そ、そりゃ、食べたいけどぉ。前に番組に出たときもらった、超高級さくらんぼ詰め合わせ……
 はぁい。分かったよう。仕方ないなぁ。
 じゃあ、私美味しいお茶準備して待ってるね。でも、覚悟しといてよね? うち、千早ちゃんちからだと冗談抜きで遠いからね??

 あは、なんか元気でてきちゃった。ありがとね。
 じゃあ、また明日も頑張ろうね、お互いに。あとプロデューサーさんに春香がヨロシクって言ってたって言っといてね!
 じゃあね、また。

 千早ちゃん、大好きだよ。おやすみなさい。



*********


 夜中にさみしくなって長電話する春香さん。
 女の子同士の友情ってこんなカンジってけーねが言ってた。

なんかもう寝ようと思ってだらだらニコ見てたら、すごい作品見つけて鳥肌立った。



これは… SFだよな?
リンPの作品は、ソレよりも前に雪歩の【私は 】と、【Believe】を見てからだったので、なおさらゾクっとしました。
書いてる人のブレとか文脈が、マイリストから辿れちゃうのが、ニコニコの怖いところですね…

ようするにコレはゲームである。
《はぎわらゆきほ》は、実在の人物ではなく、ゲームの登場人物である。
彼女をプロデュースして失敗したら、また、リトライをすればいい。そうすれば彼女はまたあらわれる。何回もループを繰り返せば出口が見つかる。リトライ、リトライ。もう一回ゲームを遊びますか? ってなもんで。
仮想人格をテーマにしたSFってのはサイバーパンクのころからスタートしたんだと思うけど、初代は、やっぱりティプトリーの《接続された女》だと思います。これ、原題だと《ワイアード・ガール》なんですよね。現在でもちらほらとサイバーパンク系の作品で見かける《ワイアード》って言葉はココから広まったのかなとか思う。
これがまた怖いのが、《接続された女》ってのはアイドルの話だというあたり。

ティプトリーは今からほぼ40年前、【接続されて】しまう少女、P・バーク=デルフィの物語を描いた。
デルフィは完璧な容姿を持ったアイドル。ただし、彼女は脳を持たないただの培養された肉体にすぎない。デルフィを動かしているのは、P・バークという別の少女である。
P・バークは醜く、だれからも省みられない。だが彼女はデルフィの《脳》となって、完璧なアイドルであるデルフィを操り、動かす。デルフィはだれからも愛され、文字通り大衆の《女神像》となる。
しかし、とある青年が、《デルフィ》を愛してしまったことにより、物語はいささか滑稽な、それ以上にシリアスな、寓話の展開を迎えることとなる。
青年の名はポールというのだが、彼は、実体の無い《デルフィ》を愛し… その体験の後、《デルフィ》を作り出したシステムに協力する道を選ぶという実に皮肉なEDを迎える。
別に符号じゃないんだけれども、なんか、《P・バーク》も、《ポール》も、共に《P》なんだなーと今思った。
なんか、リンPの【GAME】は、ポールの側から見た《接続された女》に見える。

初音ミクを書いた同人誌、なぎみそ氏の《みくよん》は、実にSFとして描かれた作品だった。(符号として”クオリア”とかいう言葉が使われてるあたりからして、バリバリにSFである)
作品としても非常にインパクトのある作品なんだけれども、後書きで書かれた言葉がまたすごかった。
なぎみそ氏は、《みくよん》に対するコメントで、こう書いている。
「ヴォーカロイド(つくりもの)にできて、何故あなたに出来ない」
そう自分の娘に対して怒鳴りつけるエンジニアについて、『とんでもない台詞ですこれ。生身の人間にアニメの女の子並みの甲斐性を要求している男性が沢山います。逆もまた然り。叶わぬようなら一生独身でいい。おそろしい世の中になっていますね』とコメントする…
まあ、これは脱線。でも、《接続された女》ってのは、男性の視点から読み直すと、とんでもなく恐ろしい話なんじゃないかとまた思ったのですよ。

自分の好きになった女の子は虚像である。
それはどこまでも真実で、P・バーク≠デルフィであるという真実は、どう頑張っても変えようが無い。
《はぎわらゆきほ》はどこにもいない。声優さんと、モーションキャプチャのモデルになったダンサーさんと、シナリオライター、さらにキャラクターデザインさんがいるだけ。
じゃあ、何が真実なのか? 《はぎわらゆきほ》が虚像だったら、彼女に対して思い入れをして、彼女の物語に対して自分の身を切るような痛みと共感を感じていた【私は 】一体何者なのか?

また話がズレて。
なんか、このテのフェミニズムSFが好きな身(かのセンセーショナルで悪名高い、《我が愛しき娘たちよ》も好きです)としては、最近のオタク論関係がなんとも奇妙にねじれて感じられる。
もう古いけれども、本田透氏の『電波男』のなかでものすごく切実だった部分、本田氏が不幸な家庭の中で鬱々とアニメの世界に没頭していた頃に、たくさんの不幸な美少女たちをアニメの中に見出して、「どうして彼女たちには、愛があたえられないのか?」と書いていた部分で、そのねじれをものすごく感じた。
不幸な女の子たちは、つまり、イコール本田氏だとしか思えなかったのだ。
だがしかし、本田氏は、「自分が彼女たちと出会えれば、心から愛し、かならずや救って見せるのに」という。
自分に、自分が出会い、愛して、救う、というのは、どう考えても変、というか、どこかしらでねじれた感じだと思う。
物語のなかで、囚われのお姫様である自分を、王子様になった自分が救いに行く、と宣言しているようなものに思えたのだ。もっというなら、「私はP・バークである。だがしかし、《P・バーク》ではない《デルフィ》を、ポールとなって救いだしたい」と言っているように思える。
現実と虚像、イメージと実体にズレやよじれ、ねじれがあるのは当たり前、とはいえ、このねじれはそのまま飲み込むにはあまりに大きすぎる。

とはいえ… 本田氏しかり、ニコマスの名P諸氏しかり、ここまで繊細な感受性を持った、そして、同性に対しては優れた連帯能力と優しさを持った人々が、虚像に過ぎない「お姫様」にこだわりつづけるのは、なんだか、ものすごく無駄な労力の使い方である気がするのだ。
あなたがたは王子様ではない。お姫様でもない。強いて言うなら、《P・バーク》であるのだ。だがしかし、あなたがたの人生は、文庫にして70P程度でおさまるようなものでは到底無い。もっと別の出口は、どこかにあるのではないか?

とはいえ、それが何なのかは、自分にはとうてい分からないことではあるのだが……
とにかく、【GAME】はそんなことを深く考えさせてくれる名作でした。たった6分程度の作品がここまでSFであり、詩であることができるというのがすごい。

ものすごい時代に生まれつけたことを、神様に感謝します。


ニコニコRPG(というか谷口の幻想郷入り)×なのはStS
あれなんか谷口のハーレムモノっぽくなってきたぞ…?(汗

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